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悪は存在しないのROYのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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これは、君の話になる

濱口竜介×石橋英子

◼︎INTRODUCTION
きっかけは、石橋から濱口への映像制作のオファーだった。『ドライブ・マイ・カー』(21)で意気投合したふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と共に誕生したのが、長編映画『悪は存在しない』である。

↑公式サイトより抜粋、https://aku.incline.life/

◼︎STORY
長野県、水挽町(みずびきちょう)。自然が豊かな高原に位置し、東京からも近く、移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧(大美賀均)とその娘・花(西川玲)の暮らしは、水を汲み、薪を割るような、自然に囲まれた慎ましいものだ。しかしある日、彼らの住む近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、森の環境や町の水源を汚しかねないずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧たちの生活にも及んでいく。

↑公式サイトより抜粋、https://aku.incline.life/

◼︎NOTE I
東京では今のところ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下とシモキタ - エキマエ - シネマ『K2』でしか上映されていない。再開発が進んでいる地域から上映しているのかな。

◼︎LOCATION
そんな『悪は存在しない』は、実はロケの8割が長野県の富士見町と原村で行われているんです。

_名作・話題作を多く生むロケ地・諏訪

諏訪エリアは、ロケーション誘致活動をしている「諏訪圏フィルムコミッション」の活動もあり、さまざまな映画やドラマ、MVなどがこの諏訪地域で撮影されてきました。

『八日目の蝉』、『永遠の0』、『テルマエ・ロマエⅡ』、『約束のネバーランド』、『ひるなかの流星』などの人気作品をはじめ、サンセバスチャン国際映画祭・最優秀監督賞を受賞した川村元気監督の映画『百花』、カンヌ国際映画祭・脚本賞を受賞した是枝裕和監督の映画『怪物』、つい最近では、アカデミー賞で視覚効果賞を、日本アカデミー賞で最優秀先品賞を受賞した『ゴジラ-1.0』など、海外映画祭での受賞作品も多くあります。

↑https://suwa-tabi.jp/news/12587/#

◼︎NOTE II
◯「石橋英子が濱口竜介監督との共作を語る。『悪は存在しない』『GIFT』が生まれた奇跡」『NiEW』2024-04-24、https://niewmedia.com/specials/ishibashi-eiko/

◯「『悪は存在しない』濱口竜介監督インタビュー。「どっちとも言えない」という視座を丁寧に描くこと」『CINRA』2024-04-26、https://www.cinra.net/article/202404-hamaguchiryusuke_gtmnm

◯「観客の度肝を抜く濱口竜介監督『悪は存在しない』。映像とせめぎあう言葉の精度と響き、その圧倒的おもしろさ【宇野維正の「映画のことは監督に訊け」】」『Movie Walker Press』2024-04-26、https://moviewalker.jp/news/article/1193862/

◯https://fansvoice.jp/2024/05/03/evil-does-not-exist-hamaguchi-interview/
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