ぐっさん

64 ロクヨン 後編のぐっさんのネタバレレビュー・内容・結末

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2016年6月3日 HBCシネマ倶楽部試写会にて鑑賞

 事件が犯人つかまってよかったねというような普通に解決した感覚ではなく、事件にかかわった人たちに安堵感や謝罪や責任などの気持ちなどそれぞれの人物に何かが残ったような感覚が残ったし、映画を観るお客さんにも何かがグサっと心にくるような気持ちになる作品と言えるかもしれません。

 後編はいろんな見どころシーンがあり考えさせられるシーンがいろいろございました。

 64事件の真犯人ではる目崎は私がもし事件の被害者だったら絶対許しません。後編のメインである64事件を模倣している少女誘拐事件では自分の娘は必死に探して見つけようとはしているけども、他人の娘は平気で殺していいのかって思ってしまうほど許すことはできません。
 事件の真相を知り三上の目崎とのクライマックスシーンで警察に連行されていくとき目崎と遠くから見ている目崎の子供のシーンは心にグサッときました。地上波のドラマではあまりないシーンだと思います。あれは子供にとっては悲いそうでもあるしショックだと思いますよ。

 そして64事件の被害者である雨宮さんの犯人を捕まえようとする執念は素晴らしかったです。事件のときやらかした警察もしらない犯人の声を頼りに公衆電話の電話帳を片っ端からかけ続けて犯人の声と似たような声を探し当てるという執念は素晴らしいし並大抵の神経とあきらめない心があったこそだと思います。

 警察の対応も許せなかったも許せなかったですね。
 私はこうしたいしもうすぐ定年だし責任取りたくないしという考えだからこれを隠せなど自分が良ければよいという上層部の気持ちが許せません。

 被害者と加害者だけではなくまわりの家族や警察関係者64事件をきっかけに警察をやめた人、真実を知った時そしてすべてが終わった時、何か残っていたものが解放されたり、一歩前進できるような気持ちを持った人などいろいろあります。
 三上広報官も犯人を見つけたけども、周りの人の人生をメチャクチャにしてしまったという公開の面があるかもしれませんが、捕まえてくれてよかったと感謝する人もいる。

 皆さんはこの作品を通して何かを感じとれたでしょうか?
ぐっさん

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