♯47 レイ・ハリーハウゼン三部作
中東のペルシャが舞台
シンドバッド一行は旧友のカシム王子に会いに行くと、継母で魔女のゼノビアに魔法でバブーンに変身されており、王位継承の危機に直面する。カシム王子の妹ファラー姫をパーティーに参加させ魔女の魔法を解いて王子を元の姿に戻すためスーパーゼウスに似た賢者メランシアスを求めて航海の旅に出る物語です。
◆良い点/注目ポイント
・今回のクリーチャー特集
魔女ゼノビアが放つ 地の精霊→ノームではなくフレッシュゴーレム
ゼノビアの薬で巨大化した・・・・蜂と蚊
巨大セイウチ
一角穴居人
スミロドン(サーベルタイガー)
真鍮の体を持つミノタウロス・・・・その名も【ミナトン】💛(笑)
美奈という女の子と付き合っている方は是非。
・ミナトン💛はシンドバッド一行を追う魔女ゼノビアのガレー船の動力源そして、巨石を動かす重機。あきらかに今作最大の目玉クリーチャーなのに「役目は終わった。」で退場(笑)
・70’sらしい細眉のファラー姫と、メランシアスの娘ディオーネの沐浴シーンは、ストーリーに全く関係ない視聴者への目の保養サービス。
・極地で凍てつく大地を放浪したどり着いたピラミッド型神殿。
ラムセス三世の巨像がお出迎え、外はオーロラが出現する程寒いのに、室内は快適な温度に保たれています。
◆改善点
・前2作に比べてクリーチャーがあきらかにスペックダウン。
私の判断基準はRPGでの出現頻度で判定するので、今作はかなりそそりません。
巨獣対決でも
サイクロプスVSドラゴン
隻眼のケンタウロスVSグリフォン
を見た後に・・・・
穴居人VSスミロドン
(ただの原始人の狩り・・・。)
ペルシャとエジプトがコンセプトなら
スフィンクスVSグリフォン(頭が鷲ではなく獅子)
くらいのインパクトが欲しかったです。
・エンドロール後の最期のオチは、80’s映画でよく見る終わり方でした。
◆総括
シリーズ三部作を通して、シンドバット率いる冒険者一行と、それに敵対する魔法使い。
そして愛すべきストップモーションのクリーチャー達と、ラスト付近の巨獣対決。ブレない作風に頭が下がります。
・『水戸黄門』
・『仮面ライダー』
・『ウルトラマン』
・『戦隊ヒーローもの』
【ワンパーンとは正義】
-2021年 47本目-