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ある天文学者の恋文のKUBOのレビュー・感想・評価

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)
3.8
9月4本目の試写会は「ある天文学者の恋文」。「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作です。

大学生のエイミーは指導教官の大学教授エドと不倫関係でラブラブの仲。ところがそのエドの突然の死が知らされ憔悴の日々を送るエイミーの元に、そのエドからメールや手紙が届く。エドは本当に死んだのか? エイミーはエドと訪れた地を訪ねて謎を解く旅に出る。

前作「鑑定士と顔のない依頼人」は大ヒットはしたものの、そのラストには賛否あった。本作も同じくミステリー仕立てで老人と若い女性の恋愛を描いている。ただその老いらくの恋の行方を「究極の純粋さ」と見るか「気持ち悪い」と感じるかは、見る人の年齢、性別、経験によって大きく変わるだろう。

最後になぜ「天文学者の恋文」が死した後まで届くのかが明かされるところでは、あまりに綺麗なまとまり方に「上手い!」と唸った。イタリア湖水地方の風景も、エンリオ・モリコーネの音楽もたいへん美しい。大人のあなたにオススメ。
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