アベ二ティKazumaAbe

ある天文学者の恋文のアベ二ティKazumaAbeのレビュー・感想・評価

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)
4.5
天文学者と交際していた女性の物語。学者が死んでからも、彼の生前の希望で彼女の元へ続々と手紙やプレゼントが届く。

既婚者である学者と教え子という関係性からも若干危うい色を帯びる物語ながら、常軌を逸したプレゼント祭りが異常性を増してしまっている。ただ、作品全体のムードがなにやら自省的で、独りよがりの恋愛譚になってないのが良いなと思った。

最後、顔をこちらに向けないままで懺悔と愛を口にするジェレミー・アイアンズの映像が胸に迫る。自分に正直に生きるというのはそんなに簡単なことじゃない