まいたそ

怪物はささやくのまいたそのネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

怪物は母が遣わせたものであるというのが私なりの考察です、人間は矛盾を抱えた生き物なんだよと、母に助かって欲しいと願いながら苦しみから早く逃れたいコナーの矛盾と罪悪感に、間違ってなどいないんだよと母は怪物を通して伝え、救ってやったのかなと

祖母がコナーと私の間にある共通項は母の存在だという話を車でしましたが、怪物とコナーをつなぐ共通項もまた母の存在であったことがラストシーンの意味するところでしょうか、そして祖母が見ていたビデオの中で二人が一緒に描いていたのがあの怪物だったとしたら辻褄が合いますかね、怪物が話す物語もコナーが幼い頃に母親から聴かされていたもので、それがコナーの記憶の奥深くに根付いていた…というのがギミックなのかな?怪物は母が遣わせたもの、というのはファンタジー的な見解というか言い方になりますね

そして怪物が現れる「12:07」は母が旅立つ時間だったのかなと、ここはもしかしたら乱暴な繋げ方かもしれませんが

ズシンと来る良き映画でした、映像も素敵だった!怪物カッコイイ、最初は怖いけれど最後の病室のシーンではとても優しい
ちなみにお父さんにはイライラしました、いつだって子どもは大人に振り回されてばかりですね。うちは狭過ぎるじゃないよ全く、その癖妹にお前を会わせたいとかご都合主義にも程がありますね!!?

あと、いじめっ子のシーンに関してはちょっと難しいのですが、罪悪感から誰かに罰して欲しい→いじめっ子に視線を送るなどして積極的に仕向ける→いじめっ子がコナーの母の病状を知り同情して手を引く→僕は透明人間じゃない!(腫れ物として扱うな!)という所なのでしょうか、ちとわからんです
まいたそ

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