トランスマスター

我が道を往くのトランスマスターのレビュー・感想・評価

我が道を往く(1944年製作の映画)
4.5
♯27 カリスマ神父

タイトルは主人公が作曲した曲の名前

舞台はNYの下町にある
聖ドミニク教会
主人公はオマリー神父
45年間主任神父を務め上げたフィッツギボン神父(以下頑固親父)の後任として司教の指示で赴任するが、頑固親父のメンツを立て助手としてフォロー役に回る。
町の不良少年を集めて聖歌隊を組織したり、破天荒な一面もあるが、皆オマリー神父と関わった人々は彼の神対応により人柄がどんどん変わっていくホッコリ系ヒューマンドラマです。

◆良い点/注目ポイント
・オマリー神父のカリスマ性が凄すぎる。
敵対する人の心の氷を溶かして仲間にしてしまうところは、とても印象的です。
・劇中のミュージカルパートも自然に物語のワンシーンとして組み込まれているので、違和感がありません。
・不良少年も銀行家も警察官も神父達に対して敬語で紳士的に振る舞うところが素敵です。
・接待ゴルフは洋の東西を問わず人間関係の潤滑油。

◆総括
・悪役不在の心温まる名作でした。
白黒のクラシック映画は、観るまでの敷居が高いのですが、良い作品は制作から80年の時を経ても色褪せません。

日本語吹替の方がフィッツギボン神父のセリフにより親しみが湧きオススメです。

-2023年27本目-