健一

真昼の死闘の健一のレビュー・感想・評価

真昼の死闘(1970年製作の映画)
3.5
1970年 🇺🇸映画 カラー作品。

さすらいのガンマンことホーガンは偶然 複数の男達に襲われている女性を助ける。
名はサラ。彼女はなんと尼僧だった。
メキシコの革命騒ぎに便乗して大金を稼ごうと企むホーガンは フランス軍に追われているサラと共に革命派のメキシコ兵達と合流する。
フランス軍を撃破しようと一致団結し計画を練り 実行直前。
ホーガンはサラの驚愕の秘密を知ってしまう。

原題の意味は「尼僧サラの2頭のラバ」という意味合い。
このままだと西部劇っぽく無いので もっとカッコいい邦題を付けよう!
という事で 決まったタイトル(邦題)がこの
「真昼の死闘」‼️

は? 真昼? 死闘?

作品の半分くらいは夜のシーンじゃん。
どこかで 死闘 があった?
かなり やっちゃってる 邦題です!
この詐欺的なタイトルに多少の罪悪感があったらしく、本作がTV📺で放送された時には
「イーストウッドの狼たちの荒野」という違うタイトルで放送されたそうです。

またまた は? 狼たち?
誰と誰の事言ってるの?

クリント・イーストウッドとシャーリー・マクレーンという夢の組み合わせ。
この2人が過去に共演していたなんて この作品を観るまで、知らなかった。
しかもクレジットはシャーリーの方が上!
イーストウッドは2番手です。

この作品でもエンリオ・モリコーネはいい仕事してますね。
オープニングのコミカルなスコアで一気に引き込まれる。

ジャンル的には当然 西部劇なのですが、コメディ? になるのかな?
スクリューボール西部劇コメディ!
新ジャンル確立! (勝手に。)

本格的な西部劇ガンアクションが好きな人には もしかしたら物足りなさを感じてしまう作品なのかもしれない。
私もどちらかといえばガンアクション満載の渋い西部劇の方が好きだが これはこれでアリかなと。嫌いでは無い。
イーストウッドの違った一面も見せてくれたし、若き頃のシャーリー・マクレーンも とにかくキュートで尼さん姿が 超かわいいし。
かなり異色な西部劇です。観る人を選ぶ作品なのかも?

そこそこ楽しませてもらったが後半の展開がイマイチ。
何でフランス軍に追われているのか、何故メキシコ兵と仲がいいのか、何ゆえ両国は戦っているのか? ちょっとピンとこない。
私の頭が悪いのかな? 主演二人の演技に夢中になっていたので。

本作を観た前日に鑑賞した「荒野の用心棒」には当然遠く及ばないが、まぁまぁ楽しめた。

コメディ感覚で 気軽に見てほしい。



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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