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ある貴婦人の肖像のRIOのレビュー・感想・評価

ある貴婦人の肖像(1996年製作の映画)
3.3
マルコビッチ+オズモンドがかなり最悪
原作:ヘンリー・ジェイムズ

人を愛することができる人は
愛されるんだなという感慨です

ラルフとイザベル
2人を結び付けたものは何かというと特別なことではない
いつも共にあった良いことも悪いことも
全てが2人の記憶となって生きる力に変化してる
遠いけど向き合ってます 切ないけれど詩的なんですね
言うなれば友情でもあって谷底よりも深くお互いを労る想いが羨ましいくらい


もし誰かになぜ彼が好きだったのかとしつこく聞かれても
「それは彼だったからだし 私だったから」と答える以外に表現のしようがない気がしている
私の思惟を越えて私が個別に言えることを越え
そこには何かしら説明しがたい運命的な力が働いており
この結びつきの仲立をしてくれたのだ

というモンテーニュ「エセー」の一説が合う気がします
前に何かの作品でも思い出してた
きっとこの心が好きなんです

動いてばかりいたイザベルはいつまでも見えてなくて僕の命は長くはないとじっと不動のラルフは見えていた
やっぱり蒼い鳥の物語
長い割にあんまり面白いとは言えないけど色々と考えてしまう作品でもありました
きっとニコール・キッドマンの魅力

とんでもなかったマダム・マールがシューベルトのピアノ曲を弾いていた
https://youtu.be/FxhbAGwEYGQ
こちらは作中とは違いますがホロビッツ演奏
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