「森は厳しく我らを見定め―――」
「各々の器にに見合った獲物を用意する―――」
「狩人は森の音に耳を澄まし―――」
「死力を尽くして獲物を手に入れなければならない―――」
「戦わずして、得られるものはないからだ!!!!」
男の顔になったな!!(ケンシロウ風に)
大統領を乗せたエアフォース・ワンが突如襲撃を受ける!
ニック・フューリー…ではなくウィリアム・アラン・ムーア大統領は緊急脱出ポッドで脱出し、フィンランドの山岳地帯に不時着する。
しかし、内部の裏切り者により護衛が全滅、更に脱出ポッドの発信機を取り外されて大統領は行方知れずに!!!
そんな中、ムーア大統領は未熟な少年ハンターのオスカリに出会う。
狩人の血を引くオスカリは13歳になった通過儀礼として、明朝までに獲物を仕留め一人前の男になる必要があった。
ヘタレな大統領と未熟な少年ハンター、お互い意気投合し仲良くなる。
その頃犯人たちは大統領を狩りの標的とし、山狩りを始めた!
生き残るため、2人は手を組むことに。
事件に巻き込まれたヘタレな大統領と未熟な少年ハンターの戦いと成長を描いた、アドベンチャー映画。
予告の時点では結構なドンパチ物っぽかったのですが、思っていたよりそういった面は薄目。
なんせ本作は少年、大統領共に超戦闘力低め!!w
大統領に至ってはかなりヘタレで後半も結構なビビりっぷりを見せたりします。w
「もう死ぬーーーーーーーー!!!!」
お話も突っ込み所満載だし、テロリストもアメリカ軍もまぁ間抜け。
どう考えてもご都合主義的な場面も多くあるし、真面目なアクション映画を期待して観たら、かなりがっくりはすると思う。
だけど俺、本作結構楽しめたんだよなぁ。
この映画、「アクション・サバイバル映画」というよりは、「少年の成長を描いた、アドベンチャー映画」として楽しめる良い映画だったと思います。
物語はどっちかと言うと「少年と大統領の心の交流」が軸なんですが、これが何か微笑ましくて楽しいんですよね。
コメディ色が強いという訳ではないですが、観てて何かホッコリすると言うか。
2人の掛け合いも軽快で良かったです。
しかしそんな中、悪のテロリストが迫り、今まで流されるままだった少年ハンターが立ち上がる!!!
オスカリ役の少年はお世辞にも美少年とは言えないのですが、立ち上がる時の勇ましさは素晴らしかったです。
実にいい面構えだ、少年。w
お話も突っ込み所満載ながらテンポ良く、アクションも見せ場やアイディアの魅せ方が上手く、お話と共に楽しめました。
少々変な所は多いけど、勢いはあったし。w
ただ、ラストの黒幕の場面が蛇足。
映画自体はスッキリ爽快なエンディングだったためにそこが気になってしまった。
もう少しどうにかならんかったんだろうか。
(真相を隠そうとしてバレてとっ捕まるとか。w)
余談ですが、伏線が貼ってあったとは言え、レイ・スティーヴンソンさんの末路はズッコケました。w
この人、「パニッシャー:ウォー・ゾーン」の人と同じとは思えねぇ!!!w
ご都合主義やら突っ込み所やらは多いですが、それを差し引いてもジュブナイル系のアドベンチャー映画として楽しめました。
むやみにおススメは出来ないけど、俺は結構好きなタイプの映画です。
時間も短いので、サクッと気軽に観れるのも嬉しい。w