健一

バケモノの子の健一のレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
3.5
金曜ロードショーにて再鑑賞(録画)。
劇場公開時鑑賞済。
初めて劇場で鑑賞した細田守監督作。

浅いファンなので恐らくですが、本格的に『男の子』を主役にした初の作品なのかな?
個人的には同じ設定で女の子が主役のほうが良かったような気がする。

人間界 と バケモノ界 が共存するパラレルワールドな現代を舞台に ひとり孤独な男の子 と豪腕なバケモノとの交流を描いた心温まるアニメーション大作。
主要なキャストを豪華俳優陣が 声の担当を務めていて さすが東宝制作のアニメ。話題作りには こと欠かせない。
当時ワイドショーにて初めてバケモノの声を役所広司さんが務めるとの報道を聞いて かなり不安と不信感がよぎったが これが意外とハマり役。
ガサツで横暴 だらしないけど腕っ節はめっぽう強い『熊徹』を 楽しそうに演じていて作品自体の 質の向上 に一役買っている。
背景の美しさは 回を増すたびに向上している細田守監督作。
今回の 渋谷の街並み は『よく許可が下りたなぁ』と感心するくらいの精密度。全編にわたって息を呑むほどの映像美の連続。製作者の方々の本作に対する意気込みを作品から感じる。
たがしかし残念なことにアクションシーンだけは 何故かあまり迫力を感じない。
バケモノ同士の戦いからクライマックスのシーンまで。
温かみ は感じるのだがアクションに求めるものは『迫力』!
そもそも私以外の『真の細田守監督作のファン』の方々は この監督にアクションなんて求めてないんじゃない?

よって 個人的には「未来のミライ」よりかは面白かったが本作より 過去作の方が好きかな。

男の子が成長してから 一気に失速してしまうんですよね。
『孤独な男の子』の物語として最後まで描いて欲しかったかな。


劇場公開時 2015年 7月
TOHOシネマズ新宿 screen 9
💺499
客入り 半分くらい。

夕方の回を鑑賞。当時オープンしたばかりの 真新しいTOHOシネマズ新宿。そして超話題作!
なのに 客入りは半分。
それもそのはず。この日の東京は台風直撃で大荒れの日!
普通こんな日に映画館に出掛けないですよね?
私は逆に『今日行けば空いてる!』と思い過去にも 大雨、大雪、強風 と天気が大荒れの時に あえて 劇場に足を運んでます。
いつか死ぬな! こりゃ。😝
健一

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