実験映画、アングラ映画などで有名なケネスアンガー監督の短編。
当時のヒットナンバーがひたすら流れて『イージーライダー』や『アメリカングラフィティ』『ドライヴ』など影響を与えた映画は数知れず。特に『ドライヴ』なんてライアンゴズリングのスタジャンが思いっきりスコルピオです。
バイクをイジってライダースジャケットに身を包み夜の街を徘徊し キリストやナチの映像を差し込み台詞は一切なし。聖杯に例えてヘルメットに小便をして掲げるとこなんか これが俺たちなりの聖水だと言わんばかりのアンチクライスト的映像。公民権運動が起こったり若者が政治や宗教に対して疑問を持ち始めた頃の作品なのでなかなか攻めた映像です。
そんな背景に流れるのはポップでロックな今となってはオールディーズな名曲。約30分ある短編中で代表的な曲は「Blue Velvet」。デヴィットリンチ映画のタイトルにもなりました。
「I Will Follow Him」は『天使にラブソング』でお馴染みの曲。
「Hit The Road Jack」はマイケルキートンとクリストファーロイドが精神病院から抜け出すコメディ映画『ドリームチーム』で皆が歌ってた通な曲。
劇中にヒットナンバーを流しMVのような演出をした映画の先駆けでした。