さやか

トイ・ストーリー4のさやかのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

久々レビュー。
123全て観てきましたが、今回はまた違った視点で鑑賞できる大人向けの作品でした。

ボニーのもとで楽しく暮らすウッディたちでしたが、ウッディはもうボニーにあまり必要とされていない。そんなところから物語がはじまります。新たな「現役」のおもちゃたちがお遊びの相手として選出され、ウッディを含む一部のおもちゃたちは毎回選ばれず肩を落とします。今までアンディのもとでは常に「現役」で、バズとともに大事にされてきたおもちゃの一員だったウッディにとって、こんな屈辱はない、と思わずにはいられなかったかもしれません。なんなんだ一体といったところでしょうか。

そんな中、ボニーが保育園で生み出したお気に入りのフォーキーがおもちゃの一員として加わります。しかしこのフォーキーがなかなかのクセモノで、自分に自信がなく自らをゴミだと思い込み、ゴミ箱を見つけるとすぐに入ろうと暴れ回ります。そんなフォーキーをウッディはボニーにとって一番必要な存在だと認識し、いなくなったらその都度探し出し、ボニーのもとへ、そして、みんなのもとへ戻そうと一生懸命に行動します。前のウッディだったら、きっと嫉妬し、意地悪していたと思いますが、今回の彼は相手の気持ちに寄り添える精神的に成熟した大人になっていました。そこもなんだか感慨深かったです。

そのため、ここまで成長したウッディが最後に出した決断は、個人的にありだと思いました。いつまでもウッディがボニーのおもちゃでいなくてはいけないとは限りませんし、これからボーの仲間と新たな人生を歩むのもいいでしょう。おもちゃにもそれぞれの人生があると思いますし。もしわたしが過去遊んできたおもちゃたちもそうだとしたら、全部を同じように大事にできなかったと心に秘めた罪悪感から少しだけ解放される気がします。今回もいろいろと考えさせられる作品でした。また折を見て再鑑賞したいと思います。
さやか

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