85歳を迎える広大な土地を持つ農場主ストール🧣。
身の回りには彼の莫大な資産を静かに狙う親族。
そこへニューヨークから孫娘ルイーズが現れ、ストールと意気投合する。

ルイーズは父を亡くし、夫と離婚したばかり。
が、村の妻子持ちのガイと互いに惹かれ合う。

どーいう話やねん！と、
思いつつも、ストールとルイーズが語り合うシーンはとても画になり魅入る😳。
人生最後を迎えるストール。
演じるライオネルバリモアは匠だ！

好感度は決して高くない物語な気がするが、作品全体の哀愁で名作と感じた。

ライオネル・バリモアが老け役。朝食の席を中座して、部屋から庭へ移動するドリーの滑らかさに驚く。不味いシリアルを鶏小屋に皿ごとぶん投げる。豪放磊落ないじわる爺さんに誰もが魅了される。浮気スレスレなホプキンスとトーンのキスシーンも流石プレコードな演出だが、一線は超えない潔さに何だか泣けてくる。名作！

小津安二郎をして「心から感動した」と言わせしめたらしいヴィダーの初期作(映画評論家　岸松雄の仕事より抜粋)。

確かに、老人と若娘の関係性など後々の「晩春」など小津作品を思わせる部分がある。