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夏をゆく人々のtheocatsのレビュー・感想・評価

夏をゆく人々(2014年製作の映画)
2.2
現実から幻想へ・・・なのかね?

ロハスというかSDGsというか、イタリアトスカーナで自然農法的な養蜂を営んでいる一家。
夫婦二人に娘四人。零細家族経営で上の娘二人は大事な従業員。

仕事まみれで大変なりにどうにか経営を回しているといった感じだが、上の娘は偶然見かけたテレビの撮影隊と女タレントに夢見心地になり、家族でそのテレビコンテストに出たいと熱望する。

そんな家族の元に福祉更生施設からの依頼を旦那が承諾し、一人の自閉症的な少年を受け入れることになる。

そこから、微妙なタガが外れていくのか、それとも実は歯車がかみ合っていくのか?????


つまりは良くは分からない結末だったということ。
とはいえあまりハッピーなエンドという感じは受けなかったが、そもそもが全部夢物語であったかもしれないという風にも受け取れ、とどのつまり、感性重視で芸術風を利かせた映像作品をまんまと見させられたような微かな苦味が残る。

イリュージョン的なイタリア映画の系譜に好意を抱いている人にはいい作品なのだと思うが、個人的にはネガ点が勝ってしまったようだ。
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