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LUCY/ルーシーのEDDIEのレビュー・感想・評価

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)
3.0
脳が覚醒していく設定自体は面白いが、覚醒の仕方が荒唐無稽すぎて唖然。小難しい話はリュック・ベッソン監督には求めていない。もっとアクションに振り切って欲しかった。

今年劇場公開された『ANNA アナ』が期待以上に面白かったこともあり、同作やまだ観たことないですが『ニキータ』的な作品を想像していました。
それがまさか予想の範疇を悪い意味で超えていくとは思いませんでした…。

CPH4という新種の麻薬。それを体内に埋め込まれることで、ごく普通の女性であるルーシーの脳が覚醒され異常的な強さを手に入れるという序盤。
通常人間の脳は10%程度しか機能していないことから、モーガン・フリーマン演じるノーマン教授曰く脳の機能がイルカ並みの20%を超えただけでも凄いことになるらしい。
そう、ここまでは良かったんです。20%を超えたあたりからとんでもない方向に振り切って来ます。

スカーレット・ヨハンソン演じるルーシー。彼女は最初1%(笑)しか脳を使えてなかった模様で、ただ脳の覚醒率が高まって感覚が研ぎ澄まされたことで別人のようになっていきます。

言うなれば、普通の美女→ブラックウィドウ→ヴィジョン→AKIRAみたいな感じですね。

感覚が研ぎ澄まされることで運動神経が異常に上がったり、過去の記憶を難なく掘り起こして来たり、記憶力が抜群に高まるというのはわかります。
逆にわからないのは、感覚が研ぎ澄まされているのに痛みは感じない、コンピューターとアクセスできる、最終的には同化するは意味がわかりませんでした。
キリスト教とかの考えも取り入れているんでしょうか。神になってしまった的な?それにしても麻薬の力でそこまでいくのかというところに失笑です。

エンタメとして途中までは結構面白かったので、途中からとんでもない方向にいってしまったのが残念でなりません。

というかCPH4を体内に入れられて身体が覚醒するだけであれほどの力を得るのであれば、ルーシーのほかに同様のケースになる人が現れても良かったのではないかと思いました。
ベッソン監督がやりたかったことを実現したと言われればある意味納得ですが、やはりカーアクションは本作でも凄かっただけにアクションに振り切ってほしかったものです。

CPH4を取り入れた超人同士の対決とかめちゃくちゃ面白そうなのに。
まぁ私は脳が5%程度しか使えてない一般ピーポーの発想なので、この程度で楽しめるのでベッソン監督そこんとこよろしくです。笑

※2020年自宅鑑賞294本目
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