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碁盤斬りのEDDIEのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.0
復讐心に取り憑かれた武士役の草彅剛が過去随一のハマり役。終盤は緊張感が最高潮に達し目が離せなかったが、主に囲碁で勝負の決着をつける地味なストーリーに眠気が。白石和彌ならではのハードボイルドさは健在で嫌いではないが…手放しに面白いとも言えない。

いやぁ雰囲気は好きだったんですよ。
忖度なく草彅剛は役にめちゃくちゃハマってましたし。
清原果耶も時代劇の衣装がよく似合ってて、なんならもっと出番欲しかったぐらい見惚れました。
中川大志はどんな役柄でも見事にモノにするぐらい僕の中では評価の高い俳優ですが、本作でも弥吉という役を我がモノにしていました。
その父親である源兵衛役の國村隼も素晴らしい存在感。
兵庫役の斎藤工も彼ならではの色気と悪さが出ててこちらもハマり役でした。

役者陣は褒めしか出てこないぐらい印象良かったんですが、物語としては主人公の格之進が突然ブチ切れる。妻を失いながらも娘と慎ましく貧乏生活でも耐え忍んできた男が突如ブチ切れる。
どうした?と心配になるレベルで、そこから異常性を持つぐらいの勢いで復讐心に取り憑かれていきます。
囲碁がメインの映画ながら、男の暴力性が強く打ち出されており、それ自体はいいのですが、イマイチ彼の怒りの沸点についていけず、さらには囲碁の地味なシーンの連続で飽きてしまって…ぶっちゃけ寝ました。

あとはなんだかんだ人の良い人物が多く、なぜだか結果的に色々と許されていく…という展開も都合が良すぎるというか。

もちろん楽しめたという方もたくさんいるので、僕個人の感じ方ということで大目に見てくださいませ。。

〈キャスト〉
柳田格之進(草彅剛)
お絹(清原果耶)
弥吉(中川大志)
梶木左門(奥野瑛太)
徳次郎(音尾琢真)
長兵衛(市村正親)
柴田兵庫(斎藤工)
お庚(小泉今日子)
萬屋源兵衛(國村隼)

※2024年新作映画66本目
※2024年劇場鑑賞63本目
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