マヒロ

カワイイ私の作り方 全米バター細工選手権!のマヒロのレビュー・感想・評価

1.0
TSUTAYAで『カリフォルニア・ドールズ』を借りようと思ったら、何をとぼけていたのか間違えて棚の隣にあったこちらを借りてしまったんだけど、これも何かの縁と思い鑑賞。

……こう言っちゃなんだが、観ててかなりツライもんがあった。
まず、主人公が同情の余地のない嫌な女でちっとも物語に入り込めない。面白みのある嫌さならまだしも、自分の名誉のことしか考えていない陰湿な奴なのでどうしようもない。主人公がこんな感じでなので、邦題の『カワイイ私の作り方』がサッパリわけわからん。担当の人、映画観ないで邦題つけたんかな。

この映画の主軸は大きいバターの塊に細工を施して彫刻を作るコンテストで、このコンテストが全く魅力的に描かれていないのもかなりの問題。例えば主人公は技術はないけどアイデアで他の上手い人を打ち負かすとか、そういうエモーショナルな部分が全然なくて、ただ上手い人が上手い彫刻を作るだけで全く盛り上がらない。

結局最後までそんな感じなので、一つも好きになれる場面がないまま終わってしまった。ヒュー・ジャックマンが本当にどうしようもない男の役で出てるのが見所といえば見所ではあるけど、何故キャリアハイの時期にこんな映画に出てしまったのかが謎だ。

(2015.61)
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