主人公は産婦人科医の女性で、イスラエル側からパレスチナにある診療所に人道支援のためにバスで通っている。同じバスには、兵役の任務で検問所に通う女友達が乗っていて、自宅から自動小銃を抱えたまま。
すでにここまでで、信じられない世界である。
そんな中で、やっぱり女性であり、人を助けることが仕事のクロエは、パレスチナの妊婦や悪ガキと仲良くなってゆく…。
イスラエル軍のクルマが平気で子供を殺すシーンがある。
いま世界が抗議していることは、彼らにとっては普通のことなのか。
ハマスの味方をするわけではないが、訴えかけてくる作品である。