EmiDebu

ビッグ・アイズのEmiDebuのレビュー・感想・評価

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
3.0
事実は小説よりも奇なりというが、こんなサスペンス映画みたいなことが現実に起こっていたなんて。

映画というよりは興味深い話の再現VTRでここに脚本の妙や演出は特に介在していない気がする。
逆に言うと、こんな話ティム・バートンじゃなくて世界仰天ニュースでやってても面白くて見入っちゃうでしょ!

アートの世界の話で言うと、素人からしたら写実主義って単純にめっちゃ上手いなと思うけど芸術という観点から言えば独創性もなくて「なら写真でいい」という意見をこの映画を通してなんだか学んだ気がする。
現実すぎてクリエイティビティが入る余地があまりないものは話しは良くても映画的な面白さはあまり享受できない。

自分は多分アートの良し悪しを見抜くような眼は持っておらず、絵を見るとなんとなく好きなものを好きだなぁと思うだけだ。
どこか穿った目で芸術を見ていて、結局劇中でも語られている通りアートはファッションのようでもあると思うし、バックグラウンドが評価に大きな影響を与える不安定さを孕んでると思う。
なので、目が大きいことが何かを表現してるだとか、魂を除く窓のようには個人的に捉えられかった。個性的だとは思うけど。

レビューの1番初めに書いた「事実は小説よりも奇なり」って言葉って、流石に小説の方が奇だけど、事実が故変なリアルさを有してるからより奇妙に感じさせるアドバンテージがあるよね。

まぁなんか、面白い話でした!
そんだけ!
EmiDebu

EmiDebu