Nana

バウンドのNanaのレビュー・感想・評価

バウンド(1996年製作の映画)
3.4
マトリックスのウォシャウスキー姉妹のウォシャウスキー兄弟時代のクライムサスペンス。
マトリックスの監督が兄弟で、しかも揃って性転換した事を知りませんでしたが、そんな監督の嗜好が現れている作品で、楽しめました。

前半はいい女同士がエレベーターの中でお互い一目惚れ!からのとろけるようなビアンシーン。
ボーイッシュなコーキーは普段からブリーフ着用で男役かと思ったら、映画のほとんどのシーンが黒いランジェリーのバイオレットの方が積極的でした。
大工仕事が得意なコーキーが配管工事をするシーンが印象的。
うちも水のトラブルがあったらコーキーに来てもらいたい!

後半は、そんな2人が計画した犯罪、それもめちゃくちゃヤバい相手でドキドキするバイオレンスシーンに変わります。
バイオレットの愛人シーザーが、キレると無茶するタイプで、その上意外と機転が利くし、最後までハラハラしました。

バイオレットがファム・ファタール顔と声と体なので、絶対裏があるかと思ってましたが、壁を挟んでラブのシーンはキュン。
あと、バイオレットに萌えのマフィアのじいちゃんにも笑

マトリックスの監督って、スタイリッシュだけど難解な映画を作る人だと思いましたが、こんな面白い作品もあるんですね。
ほとんどバイオレットの部屋と隣のコーキーの部屋だけで進行するのもユニーク。
しかし血の色が軽くてオレンジみたいな色だったのは、映像美を考えてのことかしら。
血みどろのお札を洗って干すなんて、なかなか面白い光景でした。

最近ボーイズラブがトレンドみたいになってるけど、ビアン系のは少ない気がする。もっと見てみたい。
Nana

Nana