イチロヲ

花と蛇 ZEROのイチロヲのレビュー・感想・評価

花と蛇 ZERO(2014年製作の映画)
4.5
SM凌辱プレイをライブ配信している闇組織を追跡するべく、特殊捜査官の女性(天乃舞衣子)が行動を開始する。団鬼六の同名小説を東映が映像化している、エロティック・ドラマ。筆者は原作を読了済み。

組織を追跡する婦人警官、ライブ配信出演者の夫人(濱田のり子)、凌辱プレイに目覚める若奥様(桜木梨奈)。平行線を辿っていた3人のドラマが、一点へと集約していく。空手家の女性探偵が原作に登場するため、その部分を中心に採用しているような印象。

「謎の人物からエッチな課題を受ける→ご褒美として犯人の情報を提供してもらう」という羞恥プレイに大興奮。天乃舞衣子の前方を向いたロケットオッパイと適度に肉の付いた健康美が見目麗しく、気丈な女がメロメロになっていく過程が、とにかくイヤらしい。

緊縛ショーでは、責め手がオラオラ系にならず、当意即妙なテクニックを粛々と披露。ラストの血みどろアクションも目覚ましく、かつての東映エログロ路線をものの見事に再現してくれる。「花と蛇らしさ」には疑問符が出るけれど、換骨奪胎には成功している。
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