媛

2つ目の窓の媛のレビュー・感想・評価

2つ目の窓(2014年製作の映画)
5.0
16の少女にしかない香り
16の少女にしか感じられない何か
美しく日焼けした茶色い肌
三線を爪弾く細長い指 瑞々しい唄声
透明で真っ直ぐな眼差し
性への好奇心と死の恐怖
夜、汗と海水ではり付いた服が、2人乗りの後ろで乾き始める

彼女をここまで尊く思えるのは、私もその時を生きて、その歳を越えたから
もう戻らぬ感覚を恋しく思う気持ちと、あの時間がどれだけ素晴らしかったか、こうして思い出すことができる嬉しさ

島の摂理
今死んだばかりのヤギと見つめ合う大きな瞳  
夜になると、家族がその肉を囲んで団欒する
この間死んだ母の魂が宿るバオバブの下で、愛し合う2人

生と死は常に隣にある。
死を想い、偲び悼み、生を自覚する


時にリアルで 生々しく、純粋すぎる
美しい瞬間が沢山収められてる。
媛