このレビューはネタバレを含みます
トラヴィス・ファイン監督作品。
同性愛者のカップルがダウン症を持つ子供を養子として引き取り、問題に直面していくというストーリー。
率直な感想としてはとにかく辛い。
一貫して何かしらのマイノリティを持つ人間の生きづらさを描いており、深い愛情をも嘲笑うかのように無下にする周りの環境や法の無情さを叩きつけてくる。
映画の始まりと終わりどちらも歌唱シーンで終わるが、そこに乗せた感情は全く異なっておりそれもまた胸を締め付けられる。
原題である「Any Day Now(いつの日か)」。
決してもう叶わない幸せな日々への言葉として重くのしかかってくる。
周りの環境の冷たさを描いているので誰しもにおすすめできる作品では無いが、一見の価値は間違いなくある作品。