ふっくー

インセプションのふっくーのネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

夢。。それは人が寝ている時に見る不思議な体験。
インセプション-アイディアを盗むのではなく植え付けるミッション。
豪華キャストを迎え、斬新なストーリーと見たこともないような映像に世界が魅了されたクリストファーノーラン監督の傑作。

人の夢の中に入り込んで、違うアイディアを植え付けるという危険なミッションに挑む戦いが描かれるのですが、主人公が過去にインセプションをしてしまったことで、失った代償など、人間ドラマもとても深く描かれています。

現実の世界 ロサンゼルス行き飛行機内

夢の世界・第1階層 ロサンゼルス
夢の世界・第2階層 ホテル
夢の世界・第3階層 雪山にある病院

虚無 自力で抜け出すことの出来ない危険な世界。

夢の階層が深くなるにつれて時間の経過が遅く??なり、虚無に落ちると自力で抜け出せない無限地獄が。。。
これ個人的に凄く面白いのが、第2階層のホテルですかね。この撮影技法が凄すぎてメイキングでも楽しめますのでオススメ。

この映画でジョセフ・ゴードンレヴィットとトム・ハーディが一躍有名になったのも記憶に新しい。
ラストシーンがクリストファーノーラン監督特有のむず痒さと言いますか、見ているこちらに結末を予想させる終わらせ方なのですが、本当にドキドキする。
ずっと回らないでーー!!!ってめっちゃ心の中で叫びました笑笑。
そりゃディカプリオも眉間にシワ寄せますわな笑笑。

虚無から始まる冒頭シーンも実に巧妙で、見始めた瞬間は意味がわからないのに、本編が進むにつれてそのわからなかったことが、徐々に理解できていくパズルのような構成は毎回の如く見事としか言いようがない。

148分という長編でありながら、展開がスピーディーなので、非常に観やすいかと思います。途中専門用語やらが出てきますが、まぁそこは聞き逃しても全然問題ないです。

またリバイバル上映してくれたら必ず観に行くのでよろしくどうぞ。


ネタバレあり
語源解説

○夢の世界THE WORLD OF THE DREAM
現実の世界より時間の進みが速い。目覚める前に夢の世界から出る為には、「自分を殺す」もしくは「外部からの衝撃を与えてもらう」←これをキックという
夢の世界を創る際、記憶をもとに設計すると夢と現実の区別がつかなくなる危険がある。

○夢の共有DREAM SHARING
夢の世界を構築し、その中へターゲットを連れ込むこと。夢の世界にいる者、連れ込まれた者は、そこが現実であると認識する。

○エクストラクションEXTRACTION
人が最も無防備な状態となる夢を見ている間に、その潜在意識に入り込み「アイディアを抜き取る」こと。

○インセプションINCEPTION
エクストラクションとは逆にターゲットの意識下に「アイディアを植え付ける」こと。そのアイディアは単純かつプラスな感情の方が良い。ただし、3階層に分かれた潜在意識の1番深いところに植え付けなければ、自分のアイディアではないとバレてしまう。

○虚無LIMBO
夢の中で死に、鎮静剤などの薬物の影響で目覚める際は、形のない夢「虚無」へと落ちる。形のない世界だが、過去に夢の共演者達が虚無で世界を構築していたら、その世界は残ることになる。

○トーテムTOTEM
今目覚めている世界が、夢か現実かを判断する為に携帯する身近な物。その手触り、質感を確かめることで区別する。

○ペンローズの階段PENROSE STAIRS
ペンローズ親子が考案した、目の錯覚を利用したループ状の階段図。夢の世界を設計する際、ターゲットに階層を意識させない為に、この理論を応用した。

○ミスターチャールズMR CHARLES
コブたちが夢の第2階層で決行するロバートの潜在意識を混乱させる作戦のこと。
ふっくー

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