さじかげん

インセプションのさじかげんのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
3.9
勝手にノーラン特集。
過去の罪悪感とそれの葛藤、後悔などから克服へという道筋!まだ他インターステラーしか観てないけどノーランはこういうの大好きなんだね、オッペンハイマーもなんとなく想像がつきます。
夢がテーマで設定から相当おもしろい。
しかしあらすじ見て挑んだものの、インセプションの小さい成功体験を序盤に仕込んでおいてもらいたかった、それが無かったのでメインミッションのビジョンが少しみづらくなってたのは勿体無い。
おせっかいなだけのヒロインが、終盤ヒロインへとぐんぐん昇華していくところや、「アドリブだ」の引用返しをしてくれるところなんかは、いかにも映画って感じがしてグッときました。インターステラーも似たシーンあったなぁ、ノーラン監督は好きな手法を一回きりってせずに割と良い意味で他作品でも使い回してくれるタイプなのだなと思った。

コマが最後回り続けるところで終わるところはなんか意味深さを残したい、監督の若さを感じてしまったけど、映画鑑賞者への問いかけなのかな?とも思ったり。きみは今を、現実を生きてるかい?と言われた感じがした。

映像美も大したもので、どうやって撮影したんだろうと思うシーンが多々。
長尺だけどそれだけのことはある名作!
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