ようやく観ることができた、アンゲロプロス最後の作品。メロウなドラマ展開に、なぜか成瀬巳喜男の遺作『乱れ雲』を思い出した。二人とも結果的に遺作となったのがメロドラマだが、共通して感じたことは、生き続け…
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the dust of time/Theo Angelopoulos
パンフより
20世紀末の現在。ローマの撮影所チネチッタ。映画監督の“A”(ウィレム・デフォー)は、ある理由により中断していた撮影…
【2014/1/27:バルト9】雪、霧、国境、スターリン、黒い服の人々など、彼の作品では既視感あるあれこれが勢ぞろい。繰り返されるセリフや、明言はされないけど恐らく最悪であろう結末。アンゲロプロスら…
>>続きを読む人は常に境界線をつくりたがる。眼にみえるもの、みえないもの。境界線を超えて想像することの楽しさ。人に生と死があるように、時間や空間にも生と死がある。両者は紙一重で一瞬は永遠であることを意味する。この…
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1953年から1999年までの約半世紀。いつもより足早に過ぎ去る場面、ショット。アンゲロプロス監督作品での象徴的な「水」や「川」はでてこない。
しかしウィレム・デフォー演ずる監督Aが撮影中の映画につ…
最近なかなか映画館に行けなかったけど、アンゲロプロスの遺作と聞いて家を飛び出しました。
静かに、確実に、平等に降り積もる時の塵。時と運命が交差して生まれ、隔たれる愛と命。
アンゲロプロスの映画で…