EDDIE

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのEDDIEのレビュー・感想・評価

5.0
MCUシリーズ最高傑作!文句のつけようなし。ルッソ兄弟がやってくれましたな!

いやぁ最初から最後まで無駄なシーンがないし、主要キャラ全員に見せ場がある。
なんというか脚本も秀逸すぎませんか?そして、それを演出するアンソニー&ジョー・ルッソ監督が凄い!
本作は冒頭から引き込んできます。いきなりスティーブの全力疾走から入るカット。「左から失礼」のセリフがこれまた最後まで生きるわけですよ。
で、SHIELDの船が盗まれてしまい、人質の救出に向かうスティーブ、ナターシャらですが、もうここからアクションシーンに釘付け。ナターシャの華麗な舞とも取れる動きは見惚れてしまうほど。
そこから次はフューリーですよね。ウィンターソルジャーからの襲撃を受け、目が離せないカーアクションの開幕です。

もう語り始めると止まらないぐらい細部までこだわり抜かれた演出や引き込まれるシーンの連続で136分があっという間ですよ。

本作はセリフの一つ一つにもセンスが溢れてます。直近で鑑賞したので比較して悪いですが、トランスフォーマーシリーズの何とも中身の薄い脚本、演出とは大違いですよ。特にファルコンやフューリーはいちいち笑いを取りに来る。本作でファルコンに対する好感度がグンと上がります。
で、その笑いにも変えてくれるセリフを単発で終わらすのではなく、重要な場面でスティーブが放ったりするもんだから二重で意味を成す名言に変わるわけですよ。朝食の下りとか最高です。

ナターシャの見せ場も多く、スカーレット・ヨハンソンファンが喜ぶばかりでなく、もう本作観る人は彼女のこと好きにならずにはいられませんよ。美しくカッコいい、最近でいうワンダーウーマンやキャプテンマーベルのように超人的パワーを持っているわけでもないのに、あのキャラクターの魅力は強すぎます。

そして、本作最大の見所がスティーブとバッキーの対峙ですよね。シリーズ物だからこそ出せる伏線の張り方が見事ですし、バッキーの素顔を見せての初対面の場面でのスティーブの動揺の仕方は演技としても演出の仕方も素晴らしい。
最終局面でのタイマンの場面でもスティーブはアメリカの英雄としての選択ではなく、個人としての選択をすることで、バッキーのなくなった記憶を呼び起こすきっかけとなるわけですね。自分自身の信じる“正義”の観念で。もうこの場面とか涙なしには観られませんよ、彼らの関係性を知っていたら。

エンドクレジット後はバッキーが自分自身と対峙する場面で終わるわけですが、これが次回作以降にかかってくるんですよね。
バッキーもヴィランとして魅力が溢れすぎて、もう私も大好きなんですが、やはり魅力あるヴィランの共通項ってバックボーンがしっかりとしていて憎めないところにあるんですよね。ロキも然り。

あとはエージェント13ことシャロンを演じるエミリー・バンキャンプも可愛らしくて魅力的ですよね。なんか観たことあると思ったら海外ドラマ「リベンジ」で主役張ってた子じゃないですか!

いやー、シリーズ単発映画としては最高傑作ですわ。私のレビュースコア5.0って生涯のバイブルって位置付けなんですけど、バイブルになり得る作品ではないんですが、マイナスポイントがないんですよね。だから、「最高傑作」という評価にさせていただきます。
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