【ハンガリーの退廃した田舎村に帰ってきた死んだはずの男イリミアーシュと村人たちの群像劇】
ジム•ジャームッシュはじめ､多くの映画監督に影響を与えたというタル•ベーラ監督の超長編作
438分…7時間半…どうしよ…まあ、連ドラと思えば…いや､そう思って観るならやめとこか…
レスラーのスーパーササダンゴマシンさん曰く｢劇場鑑賞したら履歴書に書くべき｣らしい
サブスクだから履歴書には書けないものの､分割して鑑賞できるありがたさを感じながら観た
前半6章は複数の視点で一日の出来事が､後半6章はイリミアーシュが戻ってきてからを描く
公式サイトの解説によると､これが､6歩前に6歩後へというタンゴのステップと同じらしい
雨季の出来事だから7時間ずぶ濡れになる
哲学的で難解だが､絵画的に美しいシーンが多く､影響される映画監督が多いのも頷ける
自分でさえ創造のモチベーションが上がった
長回しってそんなにすごいの？前にも書いたが､長回しの効果というのが自分にはよくわからん
編集して3時間以内でも同じ印象を持つと思う
貧困の不安を持つ村民らが踊り狂う場面は､精神の均衡を保とうとするかのような狂気を感じた
後半､イリミアーシュがなんかかっこいいし､紙一重の魅力とでも言おうか…登場すると見入る
あと不摂生で記録魔の医者も可愛いく見える
やはり難解だったが､映画ファンとして､晴れて“サタンタンゴ後”になった感慨に今 耽る
しかし､世の中には予告編だけで本作の上映時間を超える作品もあるという•••こわ
