2023.8.20(Sun)
ノーラン監督作品観たいなと思って今更ながら鑑賞。
もともと好きだったノーラン監督がさらに大好きになりました。めっちゃ面白かったです。
クーパーがブラックホールに吸い込まれたあたりから『2001年宇宙の旅』感が出てきて、やっぱりこういうテーマになると行きつく先は同じなのか…とちょっと残念な気持ちになりかけていたら、そこからの追い上げがハンパじゃなかったです。鳥肌が立ちました。
でもタイムリープものの伏線回収って爽快感がすごい！となると共に、毎回鶏と卵どっちが先か問題的な疑問にぶち当たってしまってモヤ…。それでも今まで観た重力と時間の関係について言及されている作品の中では1番｢そういうコト…？！｣となれたかもしれないです。
単に人類の存続ガ～って軸だけじゃなくて理屈や理論と感情との葛藤もしっかり描かれていて、ドラマ的側面でも見応えがありました。
特に5次元空間に閉じ込められたときのお父さんの娘への愛情と希望と絶望がごちゃまぜになった何とも言えない感情がひしひしと感じられて、ストーリーの山場とドラマ要素の山場がピークになる構成が素晴らしかったです。からの一族総出でご対面シーンへの展開が胸熱すぎる。
あと博士の極限状態に陥って絶望した後に希望の光が差し込んでスター状態になった人間の描写も印象的でした。こういう姿を見ると有終の美を飾るとまではいかなくとも変に生に執着することなく綺麗に死んでいける人間になりたいと強く思う…。
お兄ちゃんがDV夫になってしまったのもなんでや…。未来に絶望して無理心中してやるみたいな気持ちになったのかな…。
でもとにかく人間のそういう多面的な心理描写がしっかり描かれているのがとてもよかったです。ストーリーのために登場人物が動いているんじゃなくて、登場人物が動いているからストーリーが進む感じ。
ノーラン好きや～～。
