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牡蠣の王女のkazu1961のレビュー・感想・評価

牡蠣の王女(1919年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-243 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋凄いですね!!この作品、先日観た『花嫁人形』と同じく1919年のルビッチの作品。ルビッチ27歳にしてこの時代にこれだけの完成度の作品を作れるのがもう凄いの一言。

🖋オッシー・オスヴァルダ主人公の今風に言うと“婚活コメディ”。オッシー・オスヴァルダの弾けっぷりと豪華なセット、そして軽快なリズムと細やかなギャグに引き込まれます。

🖋この時代の金萬主義への皮肉、金満のため何もせず寝てばかりいる社長、ヴィクトール・ヤンゾンの尊大さが滑稽なほどに描かれているし、その身の回りの世話をするのは全て黒人、そういう差別への皮肉も描いているんですね。この辺りはコメディでありながらも深い。

🖋当時22歳のオッシー・オスヴァルダの入浴シーンやストッキングをずらしていくシーンなどは、当時のアメリカ映画では禁止されていた描写。オッシーの健康的なセクシーを魅せてくれます。

😆Story:(参考: Wikipedia)
宮殿のように多数の従僕に取り巻かれて暮らしている牡蠣王クエーカーの娘オッシーは、靴クリーム王の娘が伯爵と婚約したことがうらやましく、家中の家具を壊しまくっている。結婚相談所でプリンスを紹介されるが、当の貧乏貴族のヌッキは同居している友人のジョゼフにまずは下見に行かせる。ところがジョゼフは本人になりすまし、急ぐオッシーとすぐさま結婚式を挙げてしまう。風采の上がらぬジョゼフは式場でスピーチを迫られ、「こんなおいしい料理は今まで食べたことがありません」などというような人間で、オッシーも全く相手にしないでいる。慈善事業でアルコール中毒者の世話をしているオッシーは、したたかに酔っぱらってたまたま会場に紛れ込んで来たヌッキの世話をして、たちまち恋に陥り自宅につれ帰る。そこでヌッキがほんとうの夫だとわかり、ふたりは喜びにつつまれる。

🔸Database🔸
・邦題 :『牡蠣の王女』
・原題 :『Die Austernprinzessin』
・製作国 : ドイツ
・初公開 : 1919
・日本公開 : 2006/07/16
・上映時間 : 58分
・受賞 : ※※※
・監督 : エルンスト・ルビッチ
・脚本 : ハンス・クレイリー 、エルンスト・ルビッチ
・原作 : ※※※
・撮影 : テオドール・スパークル
・音楽 : アリョーシャ・ジンネマン
・出演 : オッシー・オスヴァルダ、ハリー・リートケ、ヴィクトール・ヤンソン

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
友人を羨み貴族との結婚をせがむ成金の娘が結婚した相手は実は貴族の召使だった…。ドイツ時代のエルンスト・ルビッチが監督したコメディ。出演はヴィクトル・ヤンソン、オッシ・オスヴァルダほか。2006年7月16日より、東京・有楽町朝日ホールにて開催された「ドイツ映画祭2006」内「ルビッチ再発見」にて復元版(58分・20コマ/秒)がピアノ伴奏つきで初上映。2013年12月21日より、東京・シネマヴェーラ渋谷にて開催された「映画史上の名作10」にてデジタル上映(60分)。
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