WOWOW on demand鑑賞
”このペンを売って見せろ!“
昨日、日経平均株価が34年振りに最高値を更新。夕方、テレビでたまたま「地に足をつけた金融教育を」という番組も流れ観たタイミングは良かったかも⁈
実は前からクリップして未見だった本作を鑑賞。
金融業界で実在した株式仲買人の成功と破滅を描く伝記・コメディ作品。
胸糞描写あり、ご注意‼️
主演レオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシ監督という最強タッグによる話題作。強引な悪徳商法で億万長者にのし上がった、実在した株式ブローカーの破滅的な無軌道人生を再現。
映画賞
第86回アカデミー賞5部門ノミネート
(作品・監督・主演男優・助演男優・脚色賞)
原題 『The Wolf Of Wall Street』
2013年米作品180分
監督・製作 マーティン・スコセッシ
製作 レオナルド・ディカプリオ リザ・アジズほか
原作 ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』(The Wolf of Wall Street)
脚本 テレンス・ウィンター
撮影 ロドリゴ・プリエト
音楽 ハワード・ショア
出演 レオナルド・ディカプリオ ジョナ・ヒル マーゴット・ロビー マシュー・マコノヒー ジョン・ファヴロー カイル・チャンドラー
(WOWOW番組内容より)
一攫千金を夢見る野心家の青年ジョーダン(ディカプリオ)。
NYウォール街の証券会社に就職したものの、1987年、ブラック・マンデーが起きて失業の憂き目を見た彼は、その後、26歳で自らの会社を設立すると、富裕層の顧客を相手に、言葉巧みなセールストークでクズ株を売りつける悪徳商法で一躍大成功を収め、年収49億円を稼ぐ億万長者にのし上がる。そして、稼いだ金を湯水のごとく使ってぜいたくざんまいの生活を送るようになるが……。
(WOWOW解説より)
1990年代、あこぎな株取引でもうけてウォール街きってのカリスマにのし上がり、荒稼ぎした金を湯水のごとく使って酒池肉林の豪遊ざんまいの生活を送った実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォート。栄光の果てに破滅が待ち構えていようとも、己の本能の赴くまま、欲望まみれの道をどこまでも突き進む彼のノンストップの暴走人生を、スコセッシ監督とコンビを組むのが本作で5度目となるディカプリオが全編エネルギッシュに怪演。世界中で総計4億ドルに迫る興収をたたき出し、彼らのコンビ最大のヒット作となった。
貯金ゼロから年収4900万ドルまで成り上がった男の成功と破滅を描くドラマ。
同様のテーマを扱った、
『マネーショート 華麗なる大逆転』(2016)は、2007年サブプライム・ローンの破綻を契機に2008年リーマンショックによる株価大暴落の実話を描いた作品だが、こちらは1987年のブラック・マンデー後の1990年代に同じく実在の株式仲買人・実業家ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を映画化。
ブラック・マンデー後、失業した
弱小店頭販売から頭角を表し独立して自身の証券会社を立ち上げ、富裕層を顧客にクズ株を売りまくり、新規上場株式(IPO)から株価急騰に狂気乱舞する社員たち。
業界や時代は違えど、『バビロン』(2021)のトーキー映画黎明期と変わらない阿鼻叫喚の世界。さすがに象は出てこなかったが…
人間の欲望は、行き着くところ、
”金・女・ドラッグ“
そして派手な振舞いは、証券取引監視委員会やFBIに目をつけられる。
離婚・結婚・浮気・麻薬・犯罪(証券取引における)・キャッシュのスイス銀行への移転など、嵐のような半生を、レオが嬉々として演じている。
脇役陣が個性的な面々。
登場人物は多いが、奇人変人役が多いので迷子になりにくい⁈
↓ 以下ネタバレ含む
【印象のシーン】
・ボコボコになったランボルギーニ・カウンタックが哀れ……
古い薬は遅れてから効いてくるんですネ〜⁈ 怖い〜
・嵐のクルーザーからずり落ち海中へ沈むヘリの方、いや沈没したクルーザーの方が高価かも⁇
・トム・クルーズの『バリー・シール アメリカをはめた男』(2016)もお金の使い道に困る程の大金を手にした男の転落劇だったが、アメリカのスケールは桁違い⁈
“過ぎたるは及ばざるが如し”
という格言が頭に浮ぶ一般市民でした。
・また、最初と最後に出る、”ペンの売り方“には、なるほどと考えさせられた。
余談
最も多く“FUCK”という言葉が使われた映画として断トツ1位獲得(569回)だそう⁈
わざわざカウントした方にも“Fuck”を贈りたい♪♪♪
【忘備録】ネタバレ含む
(キャスト)
・ジョーダン・ベルフォート
Jordan Belfort
- レオナルド・ディカプリオ
ストラットン・オークモント社 社長。
・ドニー・アゾフ Donnie Azoff
- ジョナ・ヒル
ストラットン・オークモント社 副社長。
・ナオミ・ベルフォート
Naomi Lapaglia
- マーゴット・ロビー
ジョーダンの妻/元モデル。
・マーク・ハンナ Mark Hanna
- マシュー・マコノヒー
投資銀行 LFロスチャイルド社 ベルフォートの上司。
・ピーター・デブラシオ
- バリー・ロスバート
投資銀行 LFロスチャイルド社 株式仲買人。
パトリック・デナム Patrick Denham
- カイル・チャンドラー
FBI捜査官。
マックス・ベルフォート Max Belfort
- ロブ・ライナー
ジョーダンの父親/会計士。
・リー・ベルフォート
- クリスティーン・エバーソール
ジョーダンの母親。
・ブラッド・ボブニック
- ジョン・バーンサル
ドラッグの売人。
・チャンテル
- クリスティーナ・キャス
ブラッドの妻。
・マニー・リスキン Manny Riskin
- ジョン・ファヴロー
ジョーダンの弁護士。
・ジャン=ジャック・ソーレル
Jean Jacques Saurel
- ジャン・デュジャルダン
スイスの銀行家。
・テレサ・ペトリロ
- クリスティン・ミリオティ
ジョーダンの元妻。
・ニッキー・コスコフ(ラグラット)
- P・J・バーン
ストラットン・オークモント社 社員(設立メンバー)。
・チェスター・ミン
- ケネス・チョイ
ストラットン・オークモント社 社員(設立メンバー)。
・ロビー・ファインバーグ(ピンヘッド)
- ブライアン・サッカ
ストラットン・オークモント社 社員(設立メンバー)。
オールデン・クッファーバーグ(シー・オッター)
- ヘンリー・ジェブロフスキー
・エマ叔母さん
- ジョアンナ・ラムレイ
ナオミの叔母。
・ドウェイン
- スパイク・ジョーンズ
ペニー株会社 経営者。
テッド・ビーチャム
- シェー・ウィガム
トビー・ウェルチ
- イーサン・サプリー
フランク・ベリー
- マーティン・クレバ
ヘイディ
- マディソン・マッキンリー
・ベニハナCM
- ロッキー青木とロン・ナカハラ
1999年にインサイダー取引で不正な利益を得たとして有罪判決を受ける。
2008年に死亡したためロン・ナカハラがCM以外の代役を務める。
・裁判官
- フラン・レボウィッツ
・オークランド・ストレート・ラインのホスト
- ジョーダン・ベルフォート
終盤ジョーダンを紹介したニュージーランドの司会者。
スティーブ・マデン
- ジェイク・ホフマン
【モデルとなった実在の人物】
※括弧内は映画内での役名
Wikipediaより
・ジョーダン・ベルフォート
・デニス・ロンバルド(テレサ)
- ジョーダンの最初の妻。
イタリア系アメリカ人。美容師。
・ナディーヌ・カリディ(ナオミ)
- ジョーダンの2番目の妻。
カーレーサーで実業家のAlan Wilzigの元恋人だったが、ジョーダン主催のプール・パーティで知り合い、1991年にカリブで結婚。
イギリス生まれだが(パトリシアというイギリス人の叔母がいる)、ブルックリンのベイリッジで育ち、高校卒業後、ミラー (ビール)のCMモデルになる。
ジョーダンは「ミラー・ライト・ガール」、「ベイリッジの公爵夫人」と呼び、ココ・シャネルが所有していた船を「ナディーヌ号」に改装しプレゼントした。
シャンドラーとカーターの二子をもうけたが、2005年に離婚。
Wizard World社のCEOと再婚してマカルソ姓となり、2015年には大学院で医療心理学の博士号を取得した。
・ダニー・ポルッシュ(ドニー・アゾフ)
- ストラットン・オークモント社のナンバー2。
ユダヤ系アメリカ人。
もともとバイク便ビジネスをしていたが、いとこのナンシーと結婚し、車椅子送迎車ビジネスを始めたころ、自宅のあるクィーンズの同じビルに住むジョーダンと妻を通じて知り合ったのをきっかけに、2週間で株の仲買人の資格を取り、ジョーダンと同じ会社に入社、その後ジョーダンが設立したストラットン・オークモント社に参加。1990年代には高級住宅地オイスター・ベイ・コーブのプール・テニスコート付き約2500坪の豪邸に住み、高級車、プラベート飛行機を持ち、ハンプトンとパームビーチに別荘を所有する暮らしをしていた。
逮捕後39か月の刑期を終え2004年に出所、ナンシーと別れ若い女性と再婚し、フロリダの豪邸で暮らしながら医療機器の会社を共同経営している(同社は2015年にFBIの査察が入った)。
・マーク・ハンナ
- ジョーダンが勤めていたL.F.ロスチャイルド社の先輩。
退社後証券会社を経営していたが、詐欺とマネーロンダリングで逮捕され、2004年に6年半の刑が確定。
・スティーブ・マデン
- 靴ブランド「スティーブ・マデン」の創業者。
ユダヤ系アメリカ人。
証券取引法違反で2002年に同社CEOを退任し41か月間服役。2005年に出所後は、同社のアドバイザーと株主ではあるが、経営からは外れている。
・ロッキー青木
- インサイダー取引で不正な利益を得たとして罰金50万ドル、保護観察3年の有罪判決を受ける。
・トッド・ガレット(ブラッド)
- ジョーダンの幼なじみでドラッグの売人。