EDDIE

るろうに剣心 京都大火編のEDDIEのレビュー・感想・評価

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)
4.5
蒼紫「抜刀斎はどこだ?」
翁「まだそれか」
とにかく伊勢谷友介演じる四乃森蒼紫の存在感と冒頭のセリフが脳裏に焼き付くわけですが、作品としても上出来。傑作です。
原作に比べると蒼紫が抜刀斎にこだわる理由付が弱いんですが、伊勢谷友介がハマり役すぎるのでそこはご愛嬌。

そして、京都大火編という原作でもかなり重要なエピソードをよく上手くまとめ上げたなと感じています。
アクションも前作以上の迫力でスケールアップ。新月村の剣心vs志々雄一派、剣心vs宗次郎、剣心vs沢下条張、京都大火での戦闘、四乃森蒼紫vs柏崎念至とどれをとっても素晴らしい。個人的には新月村の佐藤健くんのアクションに特に惹きつけられました。公開当時劇場で鑑賞した際は夢中で目を見開いてスクリーンから目が離せなかったほどです。

配役についてもよくここまで適役を揃えたと言わんばかりです。
志々雄真実を誰が演じられるのかという疑問は杞憂となり、藤原竜也が彼以外にできないほどに完成度が高く魅力的な志々雄を演じました。彼の真価は伝説の最期編で証明されます。
佐渡島方治を演じた滝藤賢一。すんばらしい。いやね、私滝藤ファンなんですよ。シブい役も狂った役も見事自分の役にしちゃうから、それでいてなかなかチャーミングな人なので、バラエティ番組で見て心掴まれたわけですよ。彼が演じる方治を観るだけでも十分に価値があります。滝藤方治は伝説の最期編でも堪能できるので再鑑賞楽しみ。
宗次郎の神木隆之介も素晴らしいのだけど、彼については伝説の最期編で語りたいので割愛。これも適役。

巻町操演じる土屋太鳳。正直これじゃない感は否めないのですが、原作の操に近づけようと演技は素晴らしかったので及第点。土屋太鳳は「累」での怪演も記憶に新しく、私の中ではトップレベルの演技派女優という位置付けです。今後も難しい役柄で魅了してもらいたいですね。

とはいえ京都大火編は伝説の最期編へ続く序章。次は剣心が師匠・比古清十郎のもとで自身を鍛え直し、志々雄に立ち向かいます。

ラストの終わり方も素晴らしいですよね。今回は知っていたので驚きも何もありませんでしたが、劇場で観ていたときはここで福山雅治来るかー!という衝撃が走ったのを覚えています。
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