これ観るの楽しみにしてたんだけどな〜。四半世紀前に雑誌CREAで連載されてた石川三千花さんと中野翠さんの共著連載が好きで、そこで三千花さんのイラスト付きでこの映画が紹介されてたの。あの頃からずっと観てみたかった。なのに、なのに…
下らない変態夫婦の与太話
特に夫。実に下らない男。
いや、いいんだよ。映画はエンターテイメントだし、非現実の作り話だからさ、道徳とか倫理なんかを説くつもりはサラサラない。
だけど魅力的な人物もいなけりゃ、ほほうと唸る話でもなく、ただ馬鹿みたいにセックスしてて、全然見応えがない。
あてくしの中のエロスはこういう類のものではないので、これはエロスではない。他人がこれはエロスだと言おうとも、あてくしは断固として違うと言う。強いて言うなら日活ロマンポルノかな。あ、見たことないンだった。いや、日活ロマンポルノの方が良さそう。
監督のロマン・ポランスキーは『ローズマリーの赤ちゃん』が非常に良くて、人としてはKing of クズだけど、監督としては才能があるのでは?と思ってたのに、これは個人的に全く刺さらなかった。なんならアメリカで早く捕まっちまえと思っちまった。
バーでかかってた「I Will Survive」が大好きだから、この映画で使わないで欲しいな、と音楽にまでケチをつけちゃう。