Boss2054

風とライオンのBoss2054のレビュー・感想・評価

風とライオン(1975年製作の映画)
3.7
観た記憶はあったのだけれど
内容をすっかり忘れていたので
観てみました。
ショーン・コネリーだしね。

脚本・監督はジョン・ミリアス。
ミリアスは、1971年に「ダーティハリー」のホンを書いていて、
73年には「ダーティハリー2」のホンも書いている。
この作品は1975年作品。
ちなみにショーン・コネリーのラストボンドは、71年の「ダイヤモンドは永遠に」。
まあ、83年にはまた復帰するけど、
あれは別モノですからね。
さらにちなみに「地獄の黙示録」は79年です。

観た感じ、
ショーン・コネリーの主人公より
サブ主人公のルーズベルト大統領の描写の方が比重が高かった気がする。
で、このルーズベルトは明らかにアメリカ合衆国のメタファーとして描かれているト思う。
いわゆる強いアメリカ。
ミリアスはその辺りを危惧したのかも知れないなあ。

前記した作品群を思えば、
ジョン・ミリアスは反権力を描くのが得意な筈。
ならばこの作品のベースに流れているのも同様のモノなのではないかト思った。
権力に立ち向かう孤高のヒーロー。

が、歴史に疎いワタシにはなかなかその辺りが理解できず、
正直、一回観て腑に落ちる展開ではなかった。

が、画作りは凄かった❣️
CGIのない時代に
特撮シーンはあったけどね、
コレだけの画を撮るのは大変だったろうなあ〜トしみじみ思う。
戦国合戦の様なアクションシークエンスは黒澤明監督の作品群を参考にしたのではないかト云う気がする。
ジョン・ミリアス、
ストーリーの展開より映画的な画が作りたかったのでは?
ト、ちょっと思ってしまった。
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