｢この瞬間、僕らは無限だ｣
二度と戻らない愛おしい時間たち。
青い時。楽しさも悲しさも後悔も全て煮詰めて頭の片隅に追いやられた時間たち。
その時間の中にどれほどの奇跡があっただろう。
忘れていた自分の青春の全てを思い出させてくれるような映画だった。
トラウマ、セクシュアルについて、選ぶパートナー、友だち関係。扱っている題材はどれもありふれたものなのに、それを集約しただけでなぜこんな名作ができあがるのか。
昔に一度観た時は全く深く理解できなかったけど、そこから歳をとって改めて観ると素晴らしさに気づいた。
この作品は年齢を重ねる毎に愛おしく思えるだろうなぁ。
音楽も言葉選びも最高。
壁際の花っていうチョイスもすごくいいね。
パトリックの感性がすごく好きでした。
無限を感じたあの時間には戻れないけど、その感性を忘れないでいることはできる。
忘れちゃいけないことを思い出させてくれる作品でした。
