唯

ショーガールの唯のレビュー・感想・評価

ショーガール(1995年製作の映画)
3.9
癇癪持ちのノエミの生き方がハードモード。
自ら生きにくくしている感が半端ないが、ショーガールとしてその階段を駆け上がって行く。

夜の世界に生きる者達にとっては、ダンスもセックスの一手段でしかない。
ダンサーとしての柔軟性や筋力を別のところで発揮して止まない、、。

女同士のバチバチだけでなく、そこに色恋も絡んで来るのだから厄介よね。
だけれど、うじうじして後ろ向きな女より自信に満ち溢れて挑発的な女達は見ていて爽快で格好良く映る。
野心に溢れた女以上に美しいものがあろうか。

娼婦やストリッパー扱いされることを拒絶しながらも、その世界でのし上がろうともがくノエミ。
男どもに媚を売って生きていながらも、いつか男をひれ伏せさせようと闘志を燃やす。

他者を蹴落とすことより技術向上しろよと思うが、先にやらないとやられる世界。
しかし、頂点にのし上がっても結局は男達の見る目は変わらない。
女として、セックスの対象として、がまず前提となるのだ。
上に行ったとしても、そこからは追われる不安しかないし。

自分よりも義理を通すことを一番に考えるノエミが最後まで最高過ぎた。
彼女の踊りも凄く好きだったなあ。

高級ホテルでトップレスショーが行われるラスベガスにいつか行ってみたい!
唯