デニロ

フォンターナ広場 イタリアの陰謀のデニロのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

本作を観に出掛けたのは予告篇で観た主人公の奥さん役の女優さんに魅かれたから。それと、イタリアの青春。

イタリアの政治映画といえば1960年代から1970年代に劇画的に表現されてそれなりに面白く仕上がっておりました。コスタ・ガブラスなんて面白く仕上げていたっけ。マウロ・ボロニーニの階級闘争映画も儚げでつつましやかで強かった。

そんな作品群に比すとガチでマジな政治映画です。おまけに美人の奥さんの出番は少ない。そりゃそうだよな、あれだけ人の出入りが多けりゃ映らないよね。ラウラ・キアッティというお名前だそうだ。本作では優しげで麗しい。

謎は、左翼側の主要人物が取り調べ中に開いた窓から落ちて死んでしまうというところ。自殺なのか他殺なのか。こういう人はそう簡単には自殺しないし、他殺とすると一体何故。国家転覆を図るようには見えません。権力側の主人公が煩悶しながらウロウロしながらも、最後は殺されるのかもしれないという余韻を持たせて終わり、かと思いきや殺されてしまいました。

疲れた。約2時間。
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