「二トラム」のジャスティン・カーゼル監督作品。
実際に起きた「スノータウン男女12人猟奇殺人事件」を元にしている。
まぁ一言で救いようのない話。見終わったらしばらく心が重すぎてしんどくなる。
ジョン・バンティングという一見面倒見のいい、リーダーシップのある男。
主役のジェイミーは言葉巧みにバンティングの支配下に置かれ、彼に命令されるままリンチ殺人に手を染めることに。
表向きは性的なイタズラをされた復讐や、同性愛者に制裁を下しているというが、殺した後は彼らのクレジットカードを盗んでいるので正当な行動とは言えない。
ジェイミーもおかしいと思いながらも、恐ろし過ぎるバンティングにはむかえず、苦悩しながらも地獄にハマっていく。
しかも攻撃対象がなぜか身内ばかりなのも辛い。
リンチ描写や動物の解体シーンがリアルで見ていて疲れる。
物語の進行は緩やかなのに、やっている事が過激で常に血に染っている。
こんなことが実際あったとは。まるでドキュメンタリーを見ている感じでドキドキする。
何よりバンティングの登場時、目が人懐っこそうでかなりいい人かと思ったのに~、どんどん怖くなっていく過程がゾッとする。
賛否両論だと思いますが、興味のある方はどうぞ。