平久保百年子

サンゴレンジャーの平久保百年子のレビュー・感想・評価

サンゴレンジャー(2012年製作の映画)
2.0
惜しい。

多分この映画を撮った 監督さんは善良な人だと思うんですよ。
それゆえに 賛成派と反対派 両方のえぐい部分まで掘り下げられなかった 掘り下げたくなかった
どっちかは分かりませんけど表面をサーッと 撫でただけみたいな感じで終わっちゃったのが残念。

こういう利権絡みの話は本当はもっと面白くなるはずなんだけど、そうなるとすごく大変だからね…

サンゴレンジャー1号くんの言う「子供達の未来のためにこの美しい海を守りたい」っていうのはおそらく 本音なんだと思いますよ。だって 外部から来た人なんだから。そこに長年住んできた大人の事情を知らないわけでね。

その意味ではそこで生まれてまだ数年の子供たちと同じなんですよ。
サンゴレンジャー1号君は子供の立場で主張しているわけ。

彼に対して感じる不快感は、何も知らないガキが勝手なことを言うなというそれなんですよ。
でも子供の(立場の)意見だから意味がないとはならないんじゃないですかね?

「親が自分のことを分かってくれないからグレるなんてのはフィクションで、実際は無関心になっていくだけなんですよ」

生きていると色々な障害にぶち当たって誰も助けてくれないことも多々ある 世の中で、心折れることばかりが続いた人はいろんなことに無関心になっていく。
そういう大人を量産しないためにも 子供の意見は尊重されることが望ましいと思うわけです。

この映画を見ながら そんなことを考えましたが、映画自体は残念ながらあんまり面白くなかったです!
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