ジニョク

嘆きのピエタのジニョクのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
5.0
観終わったあと、
言葉を失ってしまった。

キム・ギドク監督作品を最近ちらほらと観ているのだけど、この作品で完全に「ギドクの虜」になった。

いろいろと問題を起こした監督ではある。
だけどクリーンな人間にこんな作品は作れないのではないか。(問題発言なのは重々承知)

異常で神々しいとも言えるこの作品とキム・ギドクに圧倒され、全作品を一気見したいとゆういつもの病気をまた発症してしまった事は内緒🤫


生まれてすぐに捨てられ、親の愛を知らずに天涯孤独に30年間生きてきたガンド。
仕事は悪質な消費者金融の取立て屋。
血も涙もないその取立にはゾッとする。
返せない者には重傷を負わせ「障害者」にして保険金で払わせる…。
そもそもあっとゆう間に利子が10倍に膨れ上がる借金を誰も返せるわけがないのだけど…。

そんなガンドの前に突如母親を名乗る女が現れる。
女の言う事を信じないガンド。
信じてもらう為にはなんでもする母親…。

母親ってあそこまで出来るものなのね💦
母親を演じたチョ・ミンスの演技が壮絶!

ガンドを演じたイ・ジョンジン😳
少し腫れぼったい顔したGACKTに見えたのは私だけかな😅
冷酷無慈悲な表情がとても怖いのだけど、画像検索すると笑った顔が爽やかな素敵な方でした🥰
2人とも凄い迫力!!!

母の愛を知り、守るべき存在が出来たガンドの変化。
そして観ている側は”ある事”に気がつく…。


ちなみにピエタとは、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたキリストと、その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのこと。
ジャケ写はミケランジェロが制作した『サン・ピエトロのピエタ』を模したものだと思われます。

ガンドが暮らしていた街にも教会の十字架があったな〜とあとで思い出しました。

息を飲むラスト…
地獄に突き落とした人々に対する贖罪…

素晴らしい!と称賛するのは不適切かしら。
でもヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞した事がそれを証明しているよね🏆
と言いつつも、あまりオススメは出来ません〜💧


よだん🐾
韓国や中国の映画でたまに見かけるのだけど、ニワトリを生きたまま持ち帰って自分で捌くのね💦
ガンドはそれを茹でて塩をかけるだけの食事だった…。
ある意味凄いと思ったよ。
1人でもちゃんとやるんだなぁ〜😳
母親が来てからの食事内容はガラリと変わり、🍚にお惣菜、汁物、メイン…
家庭の幸せの食卓だ。
ガンドにとっては初めての手料理なんだと思うと切なくなりました🥲



最近いつも以上にスローペースです🥺
TLも見落としがあったりしてたらごめんなさ〜い💧
ジニョク

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