マグルの血

HK 変態仮面のマグルの血のレビュー・感想・評価

HK 変態仮面(2013年製作の映画)
3.1
パンティー被って覚醒する男の話…。

シティーハンター観たし、鈴木亮平チェックするならまずこれでしょ。と張り切って観たけど、ろくでもない映画ですね。
原作はジャンプコミックス。世代的には私のちょっと上。だから誌面でちらっと程度くらいは見たことあったし、どんな話なのか概要くらいは把握してます。女性の下着を被ることで異常なパワーを発揮し、変態的に悪を懲らしめるヒーローということくらいは。「それは私のおいなりさんだ」という絶望的に低俗なセリフも把握してます。

監督が福田雄一なんですね。くどい演出のオンパレード。ハマる人は好きなんだろうけど、私はちょっとだけ苦手。しつこいので。本作はムロツヨシと佐藤二郎がちょっと抑えめなのでOKです。

特筆すべきは鈴木亮平渾身の役作りと肉体美ですが、実は安田顕の方が体当たりな演技をしていたことに驚き。低俗な下ネタだらけの物語の中、彼だけは変態の本質をついているというか、とにかく気持ち悪かったです。キャリアに傷しかつけないような役を、よくあそこまで一生懸命演じたと思いました。逆に泣けます。

しかし、コンプライアンスが厳しい昨今故のこの程度の下ネタ。所謂「う○こ」だの「ち○こ」だので喜ぶようなやつらしか楽しめないです。子供には見せられないけど、大人だって酔っぱらってたり、ながら観くらいでクスッとできるかできないかくらいのギャグセンスなので、爆笑はできません。あくまで苦笑いです。

ただ、完全オリジナル脚本と歌われておりますが、原作へのリスペクトは十分感じられる内容。そこのクオリティを落とさないようにしたいという気概は感じられただけ、ホットな部分がある映画だと思いました。

誰と、どんなシチュエーションで鑑賞するといいのかがうまく表現できません。
どうでもいいタイミングで、ちょっと再生してみたらあんまりおもしろくなかったくらいの距離感の映画。

2024年 49本目
マグルの血

マグルの血