大ヒット不倫映画『失楽園』と同年製作(＆同時期放送の石田ゆり子主演ドラマも高視聴率だったらしい…)の不倫映画をウォッチ！
不倫モノと言えば"湿度高めでジメッティなエロ描写"と「不倫したヤツらが幸せになるなんて許せない！」という世間一般の怨念によって導かれる(!?)悲劇的なオチがお約束ですが……本作はあえてその逆の「だから不倫って楽しいよね！」って部分をフィーチャーしたラブコメ風演出なんで、意外と楽しかったです。
(森田芳光監督作『海猫』同様に…)まぁ当時コレを劇場で見たなら酷評してたと思うけど……今見ると"逆に面白い系"コメディって感じで微笑ましくもあるというね。
(自己主張が強い系の家具だらけの美術等による"バブリーなセンス"が炸裂しまくっていたり、全裸男が己にリボンを付けて「ボクがプレゼントさ」と得意げに言ってみたりする驚愕演出の連続で……なんだか"バブル時代設定のコント"を見ているような印象が強し)
とは言え、今の旦那ver.と後の再婚相手ver.の等しく弛緩したモーニングルーティーンを反復して描いてみせたり、結局幸せになれないまま不機嫌な表情を浮かべる南果穂が流石の存在感だったり、(男に依存しない)「女の自立」が謳われていたりと……バカバカしさの中にも所々でハッとさせられる瞬間がいくつもあったから、結果的に愛すべき作品な気がするかな。
"ロングブレスダイエット"のイメージしかなかった美木良介の俳優姿を初めて見れたってことと、それでいて「身体が全然仕上がってない！」という驚き(笑)と、初っ端のデート相手が石原良純という衝撃＆破壊力でやっぱり色々スゴい映画じゃん!!笑
