映像美と音楽が素晴らしかった。
物語はご存じの、という感じ。
新キャラ登場や多少の内容改変はあったが。
ただ、物語には不満あり。
かぐや姫の性格には少し違和感を覚えた。
なんというか、「社会への反抗」や「男尊女卑を突破せよ」というメッセージ性があからさますぎた。
平安時代の女性は男性が這い上がるための駒でしかなく、官位の高い男性は女性に夜這いし放題。
身分差が激しく、男女ともにあまり自由がない。
かぐや姫は月から来た宇宙人なので、当時の価値観に異議を唱えることができる。
だが、そのポジションを用いて「これは変だ」「私はこうしたい!」と言うのは当たり前過ぎて逆に何も感じない。
もう少し直接的表現を控えてくれたら良かったなと思う。
あと、私の1番好きな富士山の話が出てこなかったのが残念。
帝、私の中でもっと素敵な人ってイメージだったんだが、顎長いクソ野郎になってて、あれれ?という感じ。
というわけで、物語は少し惜しい感じがある。