ちょっとグレた少年少女の
駆け落ちを軸に、周囲の大人の滑稽さを描き出すコメディ。久々の再鑑賞です。
子供達は大人の不和だったり、
揉める様子などを敏感に感じ取って
ささやかながら大胆な反抗に出るものなのでしょうか。
ここにある子供と大人の対立関係は
なんとなく現代的にもあり得る人間模様で
それをクラシカルな文体の撮り方で表現。
ウェスアンダーソンらしい世界観。
スペクタクル的なシーンの
何かへんなローテク特撮なんかは
初回鑑賞時は、その辺りがノイズになっていたけど今回は味付けに思えたし、
微笑ましく眺められました。
その分、人物達の心情の動きを追えた。
カメラの構図や、映っている小道具であったりは、こなれたバランスにいちいち調整されていて、絵になり見応えがある。
実にウェスしてる。
今作以降こんな絵作りが
確立していってる?ように思えています。
クライマックス、
ブルースウィリスだからこそ、
説得力のある演出。
その力強さにジーンとしました。
大人の役目について言及していた
考え方も、しかと胸に響きました。