イチロヲ

バカルー・バンザイの8次元ギャラクシーのイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
異次元空間へのワープ航法を発明した天才物理学者の青年(ピーター・ウェラー)が、異星人同士の抗争を誘発させてしまう。荒唐無稽かつ融通無碍な世界観を創り上げている、SFコメディ映画。

日本人の父とアメリカ人の母をもち、天才物理学者で、天才外科医師で、天才ロックンローラーで、誰もが知る有名人という、超絶上級国民の青年が主人公。異次元の壁を開けることに成功するのだが、その影響により向こう側の序列が乱れてしまう。

敵対側では、過去の実験により次元の狭間に引っ掛かり、精神障害を患った博士(ジョン・リスゴー)が暗躍。第3次世界大戦のトリガー役を担っており、ジョン・クリーズを彷彿とさせるヒトラー演技を披露する。

アナログ感満点のハイテク描写、異星人の奇抜なデザインワーク、突拍子もない行動を取る登場人物など、あらゆる場面で視覚を楽しませてくれる。「オーソン・ウェルズのラジオは本当だった!」などのトンデモ陰謀論が、清々しいほどの膝カックン。
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