ひろぽん

フレンチ・ランのひろぽんのレビュー・感想・評価

フレンチ・ラン(2015年製作の映画)
3.3
革命記念日前夜のパリを舞台に、テロの脅威にさらされたパリを守るため、無謀で腕っ節の強いCIA捜査官ショーンと、プロのスリ師マイケルがタッグを組んで真犯人を追うサスペンスアクション。


パリでいつものようにスリをしていたアメリカ人のマイケルは、たまたま通りかかった女性のカバンを盗むもスマホ以外金目のものがなく、広場のゴミ箱に捨ててしまう。盗んだカバンの中にはプラスチック爆弾が入っており、カバンを捨ててすぐに爆発してしまい、広場にいた一般市民4人が巻き込まれ死亡する。マイケルがテロ犯として濡れ衣を着せられ、CIA捜査官のショーンに捕まり、スリの腕を見込まれ、凸凹バディとして真犯人を突き止めるべく奮闘していくお話。

舞台がフランスということもありCIAであれ行動に制約がかかっていたり、何をするか分からないプロのスリ師とバディを組んでいくという、常にハラハラドキドキの展開で、疾走感があって良い。

マイケルとショーンの屋根上での冒頭の追いかけっこは見応えがあって面白かった。

マイケルの鮮やかなミスディレクションを生かしたスリテクニックは、スリを警戒されても見事に相手を欺き、華麗に盗んでみせるから興奮するくらいめちゃくちゃ格好良い。

ストーリーはCIAの捜査官とスリ師のバディが真犯人を追っていくという王道で、よくありがちなアクションもの。92分でテンポ良く進んでいくのはいいけど、意外性があまりないから微妙。

革命記念日前日に政治的なテロに見せかけるという手口や、フランス警察の汚職がからむため、政治的な意図での犯行かと思えば、そんなこともなく金銭目的というあっさりした犯行だったのが残念だった。

華麗なるスリはとても好みのものでそれなりに楽しめた。
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