れれれざうるす

ファンのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

ファン(2016年製作の映画)
3.5
インドの大スターであるアールヤン・カンナーと、その熱狂的ファンである青年ゴウラヴをシャー・ルク・カーンが1人2役で演じる。
誰かのファンって余りに愛が深すぎると熱愛発覚した時や事件があった時に “裏切られた” という気持ちになる。意外にも愛は一瞬で憎しみに変わる。
スターからすればファンは不特定多数の見知らぬ人々だけど、ファンからしたら一人の人物だけを見ている。

主人公のゴウラヴはアールヤンに似ていてモノマネコンテスト優勝もしているほど。シャールクが演じてるから似てて当たり前だけど、言われないと “そっくりな別人” 程度で、骨格や身長、年齢や表情も同じ人とは思えない。凄い。
似てるからこそ妙に親近感湧いて直接会いに行くものの、もちろん相手にされるどころか目が合うことすらなく・・・。
気をひく為にとんでもない行動に出てしまう。

ここから完全に狂気染みたストーカー物語なんだけど何が凄いかってやっぱり被害者と加害者を一人で演じること。2人が並ぶとアールヤンのムキムキな身体とゴウラヴの貧相な体型の違いに驚く。一体どうやっているんだろう。
芸能人に似ている人が本人と並ぶと全く似てないのをテレビで何度も見たことあるがまさにそんな感じ。所詮は一般人だからレベルの違いを見せられる。(いや同一人物だけどね!)

どっち視点で見るかで感想が変わりそうだけど私はゴウラヴ派。だから何度かつらい…ってなったしラストは切なかった。
こういうこと考えるファンって本当に世界中に溢れてるんだろうな。
ポスターは如何にもアクション映画ぽいデザインだけどどちらかというとスリラーだしダンスもしないからインド映画苦手な人でも見れるはず。