真っ黒こげ太郎

ホラー・ホスピタルの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ホラー・ホスピタル(1973年製作の映画)
3.5
無造作に飛ぶ、首!

吹き出す血!

そして、血!!!

…他に何か無かったんかい、当時のビデオ販売部。




とある山奥で謎の怪しい2人組は車で血まみれな男女(多分)を追う。
車の仕掛けを起動すると、側面から刃(と籠)が飛び出して男女の首を刎ねてそのまんまお持ち帰りする…!


所変わって、業界でのトラブルで嫌気が指したミュージシャンのジェイソン・ジョーンズは、休暇を取る為にぶらり片田舎にやって来た。
ジェイソンは行きの列車内で出会った女性、ジュディ・ピーターと意気投合して仲良くなる。
ジュディは叔母がとあるホテルで働いてると知り、初めてやって来たのだ。
行く当てのないジェイソンは折角だからとジュディと一緒にそのホテルへ向かう。

バイカーのお迎えに連れられてホテルにたどり着いた2人。
しかし、ホテルのベッドが血塗れだったり、止まってる人が皆ゾンビみたいに無表情で顔面蒼白だったり、蛇口から血が出てきたりと見るからに怪しかった。

案の定、このホテルがまともなハズはなく、凶器のマッドサイエンティストであるストーム博士が人体実験を行うために経営していたのだ!!!




とあるマッドサイエンティストが人体実験を行うホテル(を装った精神病院)にとあるカップルがやってきて酷い目に遭う、70年代のマッドサイエンティスト物のホラー。

最近サボり気味でスマソ…という事で精を付ける為に(意味不明)頭カラッポなB級ホラーを鑑賞!!


内容はシンプルで、マッドサイエンティストとその一団に捕まった男女がどうにか逃げ出そうとすったもんだする、まぁありきたりな内容。
まぁ70年代の映画だしね…。


前半、意気投合した主人公カップルがすぐにラブラブになって、たどり着いたホテルでやべー現象に見舞われる。
冒頭で展開されるアレ(後述)もあって、全体的に前半部は中々に引き込まれる。女優が脱ぐサービスシーンもあるし。w

だが、正直後半になるとグダグダな面が顔を出し始める。
色々あって主人公とヒロインが捕まってしまい、チビの使用人が協力者となってどうにか逃げ出そうとする展開になるのだが、このあたりの展開がどうにも中だるみ気味。

途中で語られるマッドサイエンティストのアレコレがダラダラ気味で間延びしてるし、グロシーンとかもかなり少なくなってる。
途中で恋人を探しに来た男が登場するが、恋人は既にゾンビ化しておりあんま役に立ってない。
ゾンビ達もぼっ立ちで運動したり突っ立ってるだけなので基本置物同然。w
挙句ヒロインを救いだしたんだからそのまま逃げればいいのに、途中で出会った博士にアッサリ屈する。
そのまま振り払って逃げろよ!!!!博士側から味方も得たのに何やってんだ!?
それなのにクライマックスでは博士の屋敷をぶっ壊し、追っ手を殴り倒してアッサリ脱出しちゃう!!!それできるんなら最初からやれや!!!

ついでにラストシーンも何かよう分からん。w
あの駅員仲間や無かったんかいな?
そんなこんなで、前半は面白く見れたものの、後半は気になる箇所が出過ぎて余り入り込めんかった。
小人な男の活躍や博士の正体とかは面白かったが…。



重要なスプラッター方面に関しては、何と言っても何処からともなく刃が出てきて、そのまんま相手を首チョンパして頭をお持ち帰りする改造車の場面が素晴らしいね。
冒頭で豪快にチョンパし、その後も何度か展開されるぞ。
(このアイディア、よほど気に入ってたんだろうなぁ。w)
最も、それ以外では血みどろな死体が出たり、手術シーンでちょい血まみれになるぐらいしかないのだけどね。
まぁ、70年代初期の映画ならこんなもんかな。



正直、首チョンパ等の血みどろな見せ場もそこそこにあった分それなりには見れたけど、全体的には結構アレな出来栄えかも…。

まぁ、酷い出来栄えと言っても見れないレベルではないし、首チョンパ車や小人男の奮闘等、見どころはそれなりにあるのでまぁまぁ見れました。

少なくとも暇つぶしにはなると思うんで興味があればどうぞ。