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復讐のジャンゴ・岩山の決闘のHKのレビュー・感想・評価

2.7
以前、TVドラマ版『ジャンゴ・ザ・シリーズ』の初放送に併せてスター・チャンネル「特集:ジャンゴたち!」で放送された “ジャンゴ”映画の中から、過去に何度も観た名作『続・荒野の用心棒(原題:DJANGO)』と私の好きになれない『ジャンゴ 繋がれざる者』を除いた初見の4本分の録画を連続鑑賞。

4本ともタイトルに“ジャンゴ”がついていますが、大ヒット作『続・荒野~』のフランコ・ネロ演じる主人公の名をパクッただけで、共通点は凄腕ガンマンという他はほぼナシ。
演じる俳優もことごとく違います。
ちなみに1960~70年代にイタリアで製作された“ジャンゴ”がつくマカロニ・ウェスタンは50本以上はあるらしく、邦題タイトルがあるものだけでも10本以上ありますから、今回観たのはそのほんの一部。

1本目の現代は“Django Spara per Primo”
英語タイトルだと“Django Shoots First”(ジャンゴが先に撃つ)。
『続・荒野~』公開の数カ月後にいち早く登場した“ジャンゴ”の最初のパチモンだとか。
日本劇場未公開でTV放送時につけられた邦題はサブ・タイトル含めかなり投げやり。
たしかに岩山でも撃ち合ってましたが、そこだけじゃないし。

ジャンゴが偶然出会った賞金稼ぎの馬に積まれた賞金首の死体はなんとジャンゴの父親。
その賞金稼ぎ(名前は“リンゴ”)を早撃ちで倒して、親父にかけられた賞金をちゃっかり横取りするという出だしは面白かったんですが・・・
その後が続かず、後半はどんな展開だったかもう既に思い出せません。
明るく健康的で始終ニヤついたジャンゴのキャラに全く魅力が無いのも致命的でした。
女優陣はなかなか美人でしたけど。

マカロニの悪役でお馴染みの太っちょフェルナンド・サンチョが珍しく主人公の味方。
日本の時代劇なんかでもよくあるパターンで、強い主人公を見ると勝手にアニキとか先生呼ばわりしてつきまとうアレですね。
こういう役回りは日本では主人公より若いキャラが多いのに、マカロニでは年食ったヒゲオヤジが多いように思われるのは気のせいでしょうか。
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